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苦手なものは好きにならなくてもいい?!

PECOLO: Food Stand S tall / White・Taupe・ Cacao・Black


世界中にが様々な犬や猫たちが違います。


そんな中でも毛が長かったり、オリジナルのカットスタイルが魅力の犬猫たちもいますね。

猫はブリティッシュロングヘア・ターキッシュアンゴラ・ペルシャ猫、犬はアフガンハウンド・ヨークシャテリア・シュナウザーなどなど、あげればキリがないですがコンパニオンアニマルとなった現代でお仕事を持つことはほとんどありませんが、当時のお仕事に合わせたスタイルが特徴的です。



例えばシュナウザーのみなさんのチャームポイントといえば、長い眉毛とお髭のように見える口周りの毛だと思います。


元々は害獣を退治するお仕事の中で口元や目元を怪我から守るためにあのようなスタイルになったと言われています。



が、あのスタイルは勝手に出来上がるのではなく、お手入れがされているからこそ仕上がるスタイルなので、トリミングをしたりブラッシングをしたりこまめなケアができてこそ素敵なチャームポイントになるのですね。



お手入れって実はたくさん


こう言ったお手入れはシュナウザーさんに限ったことではなく、どんな犬や猫たちにも大切なケアです。

そして、ケアの種類は非常にたくさんのものがありますよね。



・足拭き

・ブラッシング

・歯磨き

・爪切り

・顔周りのケア

・耳そうじ

・シャンプー

     などなど



シャンプーについては毎日ではないですが、どのお手入れについても言えるのは、愛犬・愛猫たちがどう感じているか?

やらなければならなことですが、犬や猫たちが苦痛を感じていたりするとその時の負担や、やる方もできるなら避けたいと思うようになり、お手入れが不足してしまいがちに…

でもそれが、彼らが自ら協力してくれるようになれば、お互いが楽になること間違いないです。


そこで今日は、犬種・猫種に関わらず、お手入れに対する意識について取り上げたいと思います。



苦手は好きになりにくい


最近はこういったお手入れや苦手な犬や人などに関しても「好きになってもらおう!」という目標設定を聞くことがあります。


個人的には好きになってもらう必要はないかなと思っています。

例えばすごく嫌な印象がついて苦手になってしまっている状態から、好きになってもらうところまでの状態にするにはたくさんの時間がかかるのと、色々なケースを見て動物側に葛藤が生まれているように感じています。



自分の話になりますが、病院で行う注射がとても苦手です。


痛みが嫌なものであるのはもちろん、針が刺さる様子も苦手です。

思い返すと、初めての時はきっとそこまでではなく、ある程度の年齢まではここまでの苦手意識を持っていませんでした。

それが歳を重ねるごとに、さまざまな自分にとってマイナスな経験を積み重ねた結果、嫌なイメージが固定されました。


こうなると、注射の前に行うことが全て注射の連想をさせるようになっていきました。

ゴムチューブで腕をきつく巻かれるのも、その時に手をグーパーにするのも、消毒の匂いも、その全てが痛みと刺さる時の嫌な様子に繋がるようになりました。


もう今では病院に予約をすることすら億劫です。(笑)

当日は朝起きてから注射を打つまでのドキドキがひたすら高まってすごくプレッシャーになり、健康のためということはわかっていても、だからって好きになれるものではありません。

そんな苦手意識を科学的なアプローチで(例えば注射を打つのと同時に1番好きなものを食べさせてもらうとか、まずは予約を取ったらご褒美がもらえるとか)克服しようとしても、その後に起きることはわかっているので、やはり身構えることに変わりはありません。


なぜかというと、理論はわかっているので(細かく丁寧にはやっていませんが)、予約の電話をしたら好きなチョコを1つ食べたり、注射が終わって病院の帰りにご褒美として美味しいものを食べたり、欲しいものを買ったりしましたが、次に打つ時はやっぱり強いプレッシャーを感じるのに変わりはないと言うを実感しているからです。



苦手と言っても理由は深くてたくさんある

平気な方からすれば「何をそんなに大袈裟な」と思われるかもしれませんが、私には大ごとで、本当に気持ちがどんよりするのです(笑)


では、それはなぜなのか?

私なりに分析してみました。


・自分で注射のタイミングが決められない

・看護師さんがどこかに行ってしまってしばらく戻ってこないことがある

・注射の針の太さがわからない

・どのくらいの時間刺さっているのかわからない

・(世間体を気にして)怖いからやめて欲しいと言えない

・怖いと思っていることがわかってもらえない(医療行為ですから従事者の方が感情で判断することがないのは当然です!)

   などなど


まとめると、「常に受け身であり逃れられない」という状況がよりプレッシャーを感じるのだと考えます。

ある程度、自分で打つタイミングや流れをコントロールできればまた違うのでしょうが、自分ではどうにもできないというマイナスイメージのついているものを、好きになるというのは今の所私には想像がつきません(笑)


そうは言っても私もいい大人なので、注射は検査や治療、診断のためにやらなければならないことという理解はしています。

なので、苦手意識やプレッシャーも我慢さえすれば…とその時を乗り切るようにしています。


ですが、犬や猫たちにお手入れの必要性をいくら説いたってその理由を理解できることではありません。


少し逸れましたが、私たちと一緒に暮らす犬や猫たちがお手入れが苦手という理由には、こういった心理もあるのではないかと感じます。



だから好きにならなくてもいい


なぜやらなければならないのかというそもそもの理由がわからない上に、苦手になってしまったことを好きになるのは、かなりのことを要求しているように感じるので、私は好きになるのではなく、良くも悪くも気持ちが乱れず受け入れてもらえるようになることを目標にすることをおすすめしています。



初めての時こそ大事!!


それと同時に、全く初めてのことを行うときは嫌なイメージをつけないようにとても意識します。


・同時におやつをあげる

・一気に全部やろうとしない

・嫌がるサインが出る前にやめる

・手を介するトリックをいくつか練習する

 などなど

文章だけでは細かくお伝えできないのですが、第一印象をいかに意識できるかでその先は変わってきます。


初めて練習する時も好きになってもらわなくても良いと思っています。

好きになることでテンションが上がりすぎてしまう場合、お手入れでは少し危ない場面も出てきます。

なので、できる限り平常心でいられるような状態が安心であると思うからです。


PECOLO: Food Stand S tall ・ L ・. L tall / Taupe・ Ivory・Black


シュナウザーさんのような特徴があるスタイルや、身体的特徴によってまめなお手入れが必要な犬種ほどお手入れへの取り組みは大切にしたいといつも思います。


お手入れが苦手になってしまっている場合や、これから始めるといった場合はぜひ信頼できるプロの方のアドバイスを元に行ってくださいね。





 

上原 愛裕美 ドッグトレーニングインストラクター D.I.N.G.O.認定インストラクター/FDET(タレント犬評価試験)ジャッジ/A.D.I.C.T PROスペシャリティ(クリッカートレーナー)/ TAG Teach Level1


犬多めですが・鳥・猫・うさぎ・ねずみなどのトレーニングを通して人道的かつ科学的なフェアトレーニングとは?と常に考えながら、動物も人も楽しんで取り組めるようなトレーニング手法を取り入れお伝えしています。

また、犬を迎える前に知っておくだけでその後の暮らしに備えられ、犬の魅力をより味わえるような内容をお伝えするプレオーナークラスにも力を入れています。 https://dingo.gr.jp



※本ブログは、大切な家族が、いつまでも健康でいてほしい。そう願うすべての方にご提案しています。個人の考えや、個体差がありますのでご参考程度にご覧ください。

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