PECOLOの譲れないこだわり
PECOLOが設立されてから、おかげさまで今年で8年目を迎えました。
深い感謝の気持ちとともに、これからもみなさまとご愛犬の暮らしがより豊になるようなお手伝いをプロダクトを通して続けていきたいと思っております。
今回は、PECOLOのことを長く知ってくださっている方にも、初めてPECOLOを知ってくださった方にも、PECOLOのことをより深く知っていただきたいと思い、PECOLOの生い立ちやこだわりなどをこのブログを通してご紹介したいと思います。
ここからはPECOLOの創設から携わる運営統括責任者であり、営業企画を担う担当者へ行ったインタビュー内容を掲載しています。楽しんでご覧くださると嬉しいです。
(以下、担当者のメッセージを掲載しています)
PECOLOという名前の由来について
「PECOLO」という名前ですが、これはさまざまな意味を込めてできた造語です。
こんな風に名前ができた背景には、株式会社カドワキカラーワークスという環境に優しい、塗膜の性能も良い粉体塗装のパイオニアである会社の存在と、私自身が愛犬と暮らしていた経験が深く関わっています。
PECOLOのFOOD STANDが生まれた背景
PECOLOをご紹介する上で切っても切り離せないのがFOOD STANDです。
今ではPECOLOを代表するプロダクトとなったFOOD STANDが生まれるまでをご紹介します。
FODD STANDが生まれた時、私は愛犬ポンくん(スムースチワワ)と暮らしており、子犬の頃からずっと一緒に過ごした中で、様々な食器を使ってきました。
ポンくんに用意した歴代の食器を振り返ってみます。
左が初代のステンレス製、真ん中が2代目の陶器、右が3代目の木製のスタンド付き食器、四角い陶器のものです。
初代のステンレス器の内側底にスヌーピーのシールが貼ってありましたが、日々の食事でそのシールが溶けてなくなり、使用を中止しました。
2代目の陶器は内側~底面の角度が直角で食べづらそうに感じました。
鼻ぺちゃ犬種に多くみられる、少し飛び出た眼球が器に当たりそうなのが気になり使用を中止しました。
3代目の木製のスタンド付き食器は、まずこれまでの器に比べてお洒落な印象で、高さがあって、器も内側の傾斜がゆるやかなため食べやすそうなのと、ご飯を食べ終わった後にキッチンとリビングの仕切りにあるシェルフに置いていたのですが、インテリアにも合っていたので気に入っていました。
ただ、使用していくうちに木製の土台なので仕方がないのですが、フードや水が付着した部分から劣化が気になるようになりました。
このように3つの異なるタイプの食器を使用してきたのですが、FOOD STANDが生まれることになるきっかけは2013年3月に遡ります。
ポンくん(当時9歳・2.2kg)が食事をしている様子を見ていたところ、前足に重心がかかり、かなりの前傾姿勢で食事をしていることにふと気がつきました。
これでは体に負担がかかりすぎているのではないかととても心配になり、ポンくんにとって食事がしやすく体に合うものを用意したいと思ったのですが、なかなか高さや器の形状の希望を満たせるものがなく、既存のものをこれまでのように色々試しながら見つけるより、ポンくんのためにとにかくこだわって良いものを作ろう!ということで自ら設計することにしました。
こだわったものを作るにあたって先述の通り、私は愛犬のために3回買い直しをしましたが、忘れてはいけないのが、使用されなくなったものは最終的に廃棄されます。ですので、環境に優しくできるだけ長く使用できるものとして作ることも大事にしたいと思いました。
そして、粉体塗装の特性(詳しくはこちら)と確かな技術を活用し、豊富なカラーバリエーションでインテリアにもマッチするデザインであること、更に大切な愛犬・愛猫の健康のことも考えた商品を世の中に広めたい思いで【PECOLO】というブランドを作りました。
デザインのこだわり
FOOD STANDを設計し作るにあたって重視したことをご紹介します。
・スタンドに置いて高さが出せる
・食べやすい形状の器
・スタンドのカラーバリエーションがあり、インテリアにも合うデザイン
以上を満たすものを作るために、まずは器の形状を自ら図面を引きました。
その図面をもとにhimmel designの飯室氏にデザインを提案してもらいました。
そしてカラーバリエーションや、ブランドコンセプトを色の専門知識を持つ担当者(詳しくはこちら)も交え、3人でさまざまなアイディアを出しながら進めていきました。
セットする器のこだわり
これまでの経験を踏まえ、セットする器をどうするか考えました。
◉陶器の器
メリット
・色が白くてかわいらしく柔らかい印象を与える
・どのスタンドの色にもマッチする
・電子レンジで使用できる
デメリット
・割れる
・釉薬(ゆうやく)が長年使用していると薄くなっていく
・厚みがあるのでスタンドのシャープなデザインとはかわって、もったりしている
◉金属の器
メリット
・割れないので半永久的
・陶器より厚みが薄いのでデザインがスッキリとしている
・器を研磨する事により、汚れや雑菌がつきにくくお手入れがしやすい
デメリット
・愛犬、愛猫は鼻がよいので金属の匂いが苦手な子がいる
・研磨によって鏡のように光っているので水を入れたときにキラキラ光るのでまぶしい
・鏡のようになっているので、自分の顔が映ってビックリする場合がある
・電子レンジが使えないので、手作り食で温めたい時は使用不可
両方のメリット・デメリットを照らし合わせると、デメリットの部分をそれぞれのメリットの部分が備えていることがわかります。また、好みもさまざまにあることも合わせて考えると、どちらも選べるようにしたいと思ったので、2種類用意することにしました。
陶の器を愛知県瀬戸市産にするこだわり
PECOLOは安心で安全に使っていただけるものをお届けするためには、やはりMADE IN JAPANのものにこだわりたいと考えています。ですので、PECOLOのプロダクトは全て日本で作られています。
全国にやきものを作っている地域は複数あります。瀬戸焼・有田焼・美濃焼・九谷焼など、それぞれの地域の特性を生かした種類がありますが、PECOLOのFOOD STANDにセットする陶の器は、愛知県瀬戸市で作られている陶器のみを取り扱っています。
なぜ瀬戸焼なのか?をここで少しお話します。
製造をお願いしているM.M. Yoshihashiの代表 吉橋社長と2014年7月24日に西武池袋で開催された「Lifestyle at SEIBU 2014」で出会いました。
M.M. Yoshihashiのプロダクト
たまたま出展していたブースが近かったので、色々なお話をしました。その中で吉橋さんが紹介していたものは日本の※六古窯(ろっこよう)の1つである瀬戸焼だということを知りました。※ 古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な6つの窯(越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前)の総称です。
さらに吉橋さんは陶器の型屋さんであり、1つの製品を作る工程を1箇所全てに任せるのではなく、製品の特色や技術、釉薬の種類で窯元を選び、1つ1つの工程をより良い確かな技術を持つ、信頼してお願いできる職人さんとの繋がりがあるということも教えてくださいました。
余談ですが、ものづくりをしている会社は小さな町工場が多く、製品を作っても後継者問題や製造単価の見直しなどまで手が回らず経営が行き詰まって商売を閉じてしまう事があります。
様々なお話を伺うなかで、そのような状況を変えるべく新しい取り組みに挑戦している吉橋さんにパートナーとしてお願いしたいと思い、FOOD STANDにセットする器について相談したところから愛知県瀬戸市に会社を構える吉橋さんに器作りをお任せしています。
(瀬戸産の陶器にしている理由についてなど、さらに深く掘り下げた特集を改めてこのブログでご紹介する予定です。吉橋さんから伺ったとても興味深いお話もたくさんありますので、ぜひお楽しみに!)
ステンレスの器のこだわり
内側外側を研磨仕上げにしている理由
ステンレスという素材は錆びません。ですので、一般的に水周りの部品などには幅広く使用されています。ステンレスを研磨することにはメリットがあります。
私たちが平らだと思っている金属やガラス、プラスチックの素材など手にふれてツルツルしているものは顕微鏡レベルで見ると表面は人間のお肌と同じ凹凸があります。その凹凸を平らにする作業を研磨といいいます。鏡面仕上げともいいます。
研磨された素材は限りなく平らに近い状態になるので、汚れや、雑菌が表面に乗っている状態ですので洗えば簡単に落ちます。※洗車でいうワックスやガラスコーティングみたいなことです。
研磨していない素材は表面に凹凸がある為に、細かい汚れや雑菌が練りこまれてしまい目のあらいスポンジや布で洗っても取れません。ですので清潔に保つために研磨をしています。
なおかつ、外側を研磨するのは、食事の後食洗後や、床に常設でお水やフード用に置いている時にインテリアとしても馴染むように手間をかけて外側も研磨しています。
器の深さと傾斜のこだわり
愛犬、愛猫の顔の形状、大きさに合った形状、ストレスがかからないで食べこぼしなどを気にせず食事ができるように傾斜角にこだわりました。
このように紙で模型をつくって何度も実験を重ねました。
ここまでは序章!
PECOLOの生い立ちや、なかなかじっくりご紹介する機会がなかったPECOLOやFOOD STANDOの様々なこだわりについても今回ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
実はまだまだお伝えしたいことの一部しかご紹介できていませんので、続編をまたこちらでご紹介していく予定ですので、どうぞお楽しみに!
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