PECOLO: Food Stand LL tall / Ivory
はみがき、してますか?
様々なご相談を受ける中で、「はみがきをしたいけどうまくいかない」「歯ブラシを手に持つとどこかにいってしまう」「必要ないと思っていたけど、やった方が良いのかな?」など、はみがきに対するご質問が近頃多いので今回は、お互いが無理なく続けられるように、はみがきをする際に頭に入れておきたいことなどをご紹介していきたいと思います!
何本歯が生えている?
基本的なことではありますが、改めて確認してみます!
犬の歯は全部で42本生えていて、猫は全部で30本生えています。(永久歯)
ちなみに人の歯は28本〜32本なので、犬と人間には約10本の差が!
そして猫とはあまり本数が変わらないというのがとても面白いなと思います。
そんなにたくさんの歯は、ただ生えているのではなくそれぞれに役割を持っています。
これは人間でもそうですが、犬たちも例によってそれぞれに名前もついています。
<犬の場合>
上あご:切歯3,犬歯1,前臼歯4,後臼歯2
下あご:切歯3,犬歯1,前臼歯4,後臼歯3
の左右あわせて合計42本。
ただし、歯の本数は犬種によって差があり、欠歯といって歯がないところがあり、42本より少なくなることがあったり、個体差があるため、永久歯のまま生え変わらないこともあるようです。
<猫の場合>
上あご:切歯3,犬歯1,前臼歯3,後臼歯1
下あご:切歯3,犬歯1,前臼歯2,後臼歯1
の左右合わせて合計30本。
余談ですが、今年の干支でもあるトラやライオンもネコ科の動物なので同じ歯を持っています。
生え変わらない?!
これは犬に関しての話題になりますが、成犬になっても乳歯のまま生え変わらない犬たちが近年特に小型犬に増えているのだとか。
背景にはより小型の個体が好まれる傾向にあわせた繁殖により、骨格が急激に小さくなっていることなども原因の1つと考えられています。
本来抜けるはずの乳歯がそのままになっていることで、生えるはずだった永久歯が乳歯の横から生えてきたりするなど予想外のことが起きてしまうため、定期的なチェックと、かかりつけの獣医さんの検診はやはり欠かせないですね。
毎日のチェックが欠かせない
そんなわけで、幼い頃から毎日チェックすることは欠かせないものです。
獣医さんももちろん気にして確認してくださいますが、毎日ではありません。毎日できるのは私たち飼い主だけですよね。
そして、毎日チェックするからこそ小さな変化にも気づきやすくなるものではないでしょうか。
嫌な印象を積み重ねない
毎日のチェックですから、お互いが楽にできることが何よりも大切だと思います。
・力任せに磨く
・押さえつける
・無理矢理仰向けにする
といったことを続けると、どんどん嫌になっていき、歯ブラシを持つとどこかにいってしまうどころか、手が近づくだけで逃げたり追い詰められると最終的には攻撃につながる可能性もあります。
そこまでになると、それ以上のことができなくなることもそうですし、常に警戒するようになり、歯ブラシに限らず他のことで手が近づいてくる場面でも同じようなことが起きてしまいます。
第一印象が大事!!
人間同士でもそうですが、はじめて受けた時の印象はその先ずっと変わらず残っていくもので、以降なかなかその印象は変わることがないのが第一印象だと思います。
これは動物たちも同じで、はじめて受けた時の印象はやはり以降もずっと残っていきます。
そして、その印象が自分にとってよくないことだった場合は、より強く残るためそのイメージを変えるのに本当に細やかに丁寧に印象を変えていく作業になるので、時間はたくさんかかります。
が、この第一印象をよくすることを意識すれば、拗れずに取り組みを続けやすくなります。
「急がば回れ」ですね!
細かいステップで進めよう!
悪い印象がついてしまうきっかけを少し見てみます。
・強引に体制を固定される
・力ずくで進む
・逃げようとすると力で押さえつけられる
・いつ終わるかわからない
などなど、こういったこと意識したいですね。
ちなみにこういったことが起きた時の動物目線での第一印象を細かく見てみましょう。
・はがいじめにされる
・得体の知れない棒状の物体が近づいてくる
・口をこじ開けられる
・得体の知れない物体を口の中に入れられる
・得体の知れないものが口の中で動く
・今までに感じたことがない口の違和感
おそらくこういったことを感じると思います。
これを自分自身が歯ブラシというものを知らなくて、言葉の通じない生き物に同じことをされたと想定してみてください。
かなり恐ろしくないですか?
そもそもの話ですが、彼らは「歯ブラシ」という存在を知りません。
なので、まずは歯ブラシの良い第一印象を作っていくのが結果的にはみがきを受け入れてもらう近道になると私は考えています。
ですので、一気に終わらせようとせず、ある程度細かい段階に分けて科学的な方法で取り組むことが理想的なステップですね。
それぞれの状態に合わせて進める必要があるので、ここで細かい方法を書くことは控えますが、大切なのは「目の前の動物をよく観察する!」ことです。
細かい変化を見逃さないよう、大人しくしてくれているからと一気に進めず欲張らず、まずはちょっとだけを1日の中で何回も分けて行うと良いと思います!
※これからはじめてはみがきに挑戦したり、少しでも不明な点や、心配な状態の時はご自分だけで解決しようとせず、信頼できるプロの方を頼って相談してくださいね!
お互い無理なく続けよう
歯のトラブルから大きな病気につながることを考えると、できることはやってあげたいですよね。
はみがきのタイミングについて悩みますが、大切なのは続けることで、何もせず3日も経てば歯石ができるのだそうです。
また、獣医さんに聞いたところ、おいしい味のついたはみがき用ペーストを使用することで彼らが受け入れてくれるのであれば、その方がお互いの負担も減らせることにもつながるので、使用しても大丈夫だと伺いました。※毎日磨くことが前提
PECOLO: Food Stand S tall / Ice Green
ペースに慣れるまでは忘れてしまうこともあるかもしれませんが、大切な愛犬・愛猫たちの体のためを思って用意したおいしいご飯を食べた後、健康のためのはみがをセットで行えば磨き忘れが防げそうですね!
上原 愛裕美 ドッグトレーニングインストラクター D.I.N.G.O.認定インストラクター/FDET(タレント犬評価試験)ジャッジ/A.D.I.C.T PROスペシャリティ(クリッカートレーナー)/ TAG Teach Level1
犬多めですが・鳥・猫・うさぎ・ねずみなどのトレーニングを通して人道的かつ科学的なフェアトレーニングとは?と常に考えながら、動物も人も楽しんで取り組めるようなトレーニング手法を取り入れお伝えしています。
また、犬を迎える前に知っておくだけでその後の暮らしに備えられ、犬の魅力をより味わえるような内容をお伝えするプレオーナークラスにも力を入れています。 https://dingo.gr.jp
※本ブログは、大切な家族が、いつまでも健康でいてほしい。そう願うすべての方にご提案しています。個人の考えや、個体差がありますのでご参考程度にご覧ください。
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