立派なお髭と眉毛の持ち主といえば⁈
立派なお髭のように見える口周りの長い毛と、柔和な表情をイメージさせる眉毛がとっても特徴的な犬種がいます。
その犬種の名前の由来にもなった、口周りの毛からインスピレーションされるのは口髭かと思いますが、この口髭のことをドイツ語で〝シュナウツ”と言うそうです。
特徴的な口周りの長い毛と眉毛、そしてドイツ語の シュナウツ という読み方からインスピレーションされる犬種といえば、もうお分かりですね。
そうです、“シュナウザー”ですね。
ひと目ですぐに「シュナウザー」だとわかるアイコニックな外見から、「髭犬」という愛称もあるようです。
そんな1度目にするだけで印象に残る容姿をもつ彼らについてみていきたいと思います。
シュナウザーと呼ばれる犬種
シュナウザーと呼ばれる犬種は3種類います。
・ジャイアント シュナウザー
・スタンダード シュナウザー
・ミニチュア シュナウザー
以上の3つに分類され、歴史が最も古いのはスタンダードシュナウザーだそうです。
このうちミニチュアシュナウザーはドラマや漫画、アニメなどに出てきたり、ハリウッドスターの愛犬としても一躍注目を集め、根強いファンがいる犬種の1つですね。
では、ここからはその3種のシュナウザーについて細かくみていきましょう。
【ジャイアント シュナウザー】
ドイツ原産 で14世紀より以前にドイツの南バイエルン地方で誕生したといわれています。
牧場で作業をする犬として活躍をし、その高い作業能力が注目され、ドイツでは代表的な警察犬としてもとても有名な犬種です。
【スタンダード シュナウザー】
ドイツ原産の主に農場で使役犬として、小型の荷車を引いたり家畜の誘導を行ったりするなど、使活躍をしていたそうです。
1879年にドイツで行われた「インターナショナル・ドッグショー」で「ワイヤー・ヘアード・ピンシャー」として初めて出場し、ショーで勝った犬の名前が「シュナウザー」だったことが犬種名の由来とも言われています。
【ミニチュア シュナウザー】
スタンダードシュナウザーとアッフェンピンシャー・ミニチュアピンシャーなどとの異種後輩で作出された犬種がミニチュアシュナウザーなのだそうです。
19世紀末に本格的に繁殖されるも、その頃はまだ粗毛のミニチュア・ピンシャーと説明されていた時期もあったようです。
また、通常ある犬種の小型化を試みる際は、小型の個体を選び選択繁殖によって行われますが、様々な形やサイズ、タイプや毛質(粗毛、柔らかい毛、シルキーな毛)と多くの個性があったため、スタンダード・シュナウザーの外貌と特徴を備えながら小さい犬種を作出するのは大変な作業だったという背景もあるのだとか。
Pecolo Foodstand S-tall (White/Taupe/Cacao/Black)
シュナウザーの体や毛色の特徴
ここからは3つの犬種について体の特徴を見ていきたいと思います。
※犬種については、ジャパンケンネルクラブ(通称JKC)という一般社団法人によって定義付けが行われていますが、今回はそこで公認されている毛色やサイズをご紹介いたします。
【ジャイアント シュナウザー】
[毛色]
・ブラック
・ソルト・アンド・ペッパー
[サイズ]
体高 60~70cm
体重35~47kg
【スタンダード シュナウザー】
[毛色]
・ブラック
・ソルト アンド ペッパー
[サイズ]
体高 約45~50cm
体重 約14~20kg
【ミニチュア シュナウザー】
[毛色]
・ブラック
・ソルト アンド ペッパー
・ブラック アンド シルバー
・ホワイト
ミニチュアシュナウザーで最もよく目にするのはキャラクターやテレビの影響もあってか、ソルト アンド ペッパーが多いですね。
[サイズ]
体高 約30~35cm
体重 約4kg~8kg
このようにみると、同じシュナウザーでもはっきりとサイズが違っているのがわかります。
いつか実際に3頭同時に見比べてみたいですね。
そして、毛色をみるとミニチュア シュナウザーについては4色と、他の2種よりバリエーションが多いのも興味深いです。
少しそれますが、シュナウザーに限らず犬たちの毛色は、人間と同じように加齢や日光などの影響により、黒い毛色が白っぽくなるなど、毛色が変化していくことがあり、退色のしやすさは、毛色や個体によって異なると言われていますが、そういった変化が起きることも知っていれば愛犬に何が起きているかを判断する材料の1つになりますね。
Pecolo Foodstand S-tall / Taupe
Pecolo Foodstand L / Ivory
Pecolo Foodstand L-tall / Cacao
大切なケアは嫌いにならない工夫を
口の周りの長い毛は、シュナウザーの特徴の1つでありますが、その長さゆえに食べものや水分がついたままになりやすく、そのままにしておくと変色しやすくなったり、衛生的な面も考えて、乾いた布で拭くなどしてケアをしてあげたいですね。
ただ、強引にやったり、強くゴシゴシしたりすることをはじめからやってしまうと、どんどん嫌になっていき、なかなかやらせてもらえなくなってしまいます。
そうならないために、初めは強引にやらずまずは布に慣らすことや、口周りを触られることに慣れる練習を取り入れることをおすすめします。
そして、嫌がる素振りを見せる前に練習を終えるような取り組み方ができると、悪い印象が付かないまま練習を続けることができるので、こちらもおすすめです。
詳しく方法を知りたい場合は信頼できるプロの方にご相談してみてくださいね。
今回はシュナウザーと名の付く3つの犬種について取り上げましたが、次の機会にはそれぞれの犬種について詳しくみていきたいと思いますのでお楽しみに。
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