コミュニケーションギャップ、起きていませんか?

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突然ですが、「オスワリ」と言ったらオスワリしてくれますか?

特に犬と暮らしている飼い主さんは、「オスワリぐらいできるよー!」とツッコんでくださったかもしれません。

一緒に暮らす犬や猫たちに使うたくさんある合図の中でも、特によく使うのがこの「オスワリ」という言葉は、世界中で1番使うのではと思うぐらいメジャーな合図です。


オスワリって何?


私たち人が「オスワリ」と彼らに合図を出す時にやって欲しいことってなんでしょうか?

細かく分解すると、前足2本を伸ばした状態で後ろ足2本を折りたたみ、お尻が地面についている状態、と言うことだと思います。



文字にすると長いですが、<できて当たり前、簡単なこと>というのが一般的かと思いますが、この状態に勝手に名前をつけているのは人間であって、犬や猫たちはこの姿が「オスワリ」と言うことを知って生まれてくるわけではありません。

ですので、「オスワリ」と言う言葉が何を意味するのかをまずは伝えなければなりませんよね。


余談ですが、たまに見かけるのは、一緒に暮らし出した子犬に向かっていきなり「オスワリ!」とちょっと厳しい口調で言って、できなかった時に「なんでオスワリもできないのか」と言ってしまったり、できたら「頭がいい」できないと「頭が悪い」と決めつけてしまうような場面がありますが、子犬はただその言葉を知らないだけなのに、なんだかとても胸が苦しくなります。



例えば、私たちが言葉が全く理解できない外国語で一方的に話しかけられることを想像してみます。きっとキョトンとするか、少しこわいと感じたり、ただただ困惑するだけだと思うのです。

でも人間同士だと、伝わらないと感じたらいきなりその人の頭が良い/悪いとは判断せず、相手の様子から「あ、これはもしかしたら言葉がわからなのかな?」と考えると思うのです。


それが犬たちになると、オスワリに限らずですが途端に「できて当たり前」と考えられてしまうことがあまりにも多いなと感じています。

まずは「オスワリ」がどういうものなのか、その言葉を伝えた時にどうして欲しいのかを、彼らにわかりやすく伝えることが1番初めにやるべきことですよね。


オスワリをどう理解しているのか?


先述したように、「オスワリ」は前足2本を伸ばした状態で後ろ足2本を折りたたみ、お尻が地面についている状態ですが、その通りに彼らに伝わっているか疑問に思ったことはありませんか?

「なんか違うな〜」とか「前はできたのにな…」などと思ったこと1度はあるのではないでしょうか。



できない時に私たちが考えるべきなのは、「知ってるけどできない理由がある」状態か「知らない」なのかを探ることがとても大切です。

さらにそこから、「オスワリ」と言う言葉をどう理解しているのかも探ると理由がもっと明確に見えてきます。


実際に探ってみよう!

どうやって探っていくのか?ということで、どう理解しているかを探るための実験方法をご紹介します!


まず、直立して何も持たず、手も足も顔も一切体を動かさず気を付けの状態で「オスワリ」とご愛犬たちに言ってみてください。


どうでしょう、迷いなく「オスワリ」してくれたでしょうか?

もし、ここで戸惑ったり違う行動したりする様子であれば、それはきっと「オスワリ」という言葉の合図でその姿勢を取ることを学習しているのではなく、例えば人の顔の動きや体の動き、おやつを持っていることなどが「オスワリ」をする時の合図として学習しているということがわかります。


それがダメだ!ということではまったくなくて、私たちは「オスワリ」という言葉で彼らに伝えていると思っていたけれど、犬や猫たちは「おやつを手に持ったら」「正面に立った飼い主が前に上半身を傾けたら」「人差し指を立てた手を下から上にあげたら」など、言葉以外の動きで理解しているということがわかるわけです。



人間からの言葉と動きをどのように理解しているかを確認するもう1つの方法もご紹介します。

犬や猫から1メートル離れたところで「オスワリ」を言ってみます。 どうでしょう、迷いなく「オスワリ」してくれたでしょうか?

もし、ここでも戸惑ったり、違う動きをしたり、目の前まで移動してきてオスワリするような様子があれば、「オスワリ」は目の前にいる人の前で取る姿勢だと学習していることがわかります。

これもダメだと言うことではなく、こちらはその場で「オスワリ」して欲しいと思って使っている合図は、彼からかすると「合図を出した人の目の前でその姿勢を取る」と理解していることがわかるわけです。



日常に溢れるコミュニケーションギャップ

このようなお互いに理解の勘違いをしているような状態を、「コミュニケーションギャップが起きている」と判断します。


こういったことは「オスワリ」に関わらず様々な合図で起きていることがとても多いです。

オイデ / フセ / ツイテ / マテ / オテ・オカワリ / 得意なトリック・一瞬芸

などなど、日常で使う合図どれにでもギャップが起こっていることがあります。



共通言語をたくさん作ろう!

「うちの子は何をきっかけにこの行動をしているのだろう?」を探るのはとても楽しいですよ。

そしてそういったことが見えてくるとさらに彼らのことをより深く理解できていきますし、そこから軌道修正もできるので、お互いの理解が同じになります。

お互いの理解が同じになった言葉や何かしらの合図を「共通言語」と呼びますが、この共通言語がたくさんあると、とてもお互いが暮らしやすくなります。



お家時間の合間にお互いにコミュニケーションギャップが起きていないかを調べてみるのはとてもおすすめです!今回ご紹介した方法以外にも確認する方法はたくさんありますので、また機会があればご紹介したいと思います。お散歩やおもちゃで遊ぶ以外にも何かしら家族と関わる時間があることは、彼らにとって楽しい時間になるはずです。


何か新しい発見があるかもしれませんね!




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上原 愛裕美 ドッグトレーニングインストラクター D.I.N.G.O.認定インストラクター/A.D.I.C.T PROスペシャリティ(クリッカートレーナー)/FDET(タレント犬評価試験)ジャッジ 人道的かつ科学的なフェアトレーニングをもとに、人も動物も楽しんで取り組めるようなトレーニング手法をご提案している。 https://dingo.gr.jp


※本ブログは、大切な家族が、いつまでも健康でいてほしい。そう願うすべての方にご提案しています。個人の考えや、個体差がありますのでご参考程度にご覧ください。

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